THE-KABUKI ~ザ・株鬼~: 誠備

2015年3月13日金曜日

誠備

「アニキ~、俺もうダメだわ・・・」
病にむしばまれ、骨と皮だけになっちまった、弟分明鬼の第一声。
自らの足で歩けず、移動は全て車椅子。
血圧は84の40だそうだ。
死直前に迫った彼に、かける言葉見当たらない。
形見分けだと言って、私にロレックスの時計、鬼社長にティファニーのネックレス、手渡してくれた。
悲しいやね~。
病におかされ、ザックリ2年弱、彼女のように電話で毎日話す日々。
もう残り少ない。
兄弟の契り交わして40年、何とも切ない。
私も、大馬鹿野郎の弟分の死、覚悟せねば・・・。
明鬼は正直、いつでも誰に対しても己貫いた。
これって結構凄いよ。
良い人なんて、誰も言わない。
良い男だと、人は言う。
良い人なんて、言われちゃダメなんだよ。
決めるとこ決めないとね~。
解る?銀二7?

加藤晟氏、株価操作の疑いで家宅捜索。
氏が隆盛誇ったのは、昭和50年代前半。
氏は広島出身の被曝者だった。
当時、在籍していた黒川木徳証券(現あかつき証券)、それは凄い人気だった。
「誠備」という投資顧問業を同時にやっていた。
氏の番頭、E君、明鬼と親しく、私もそんな関係で氏とは面識あった。
誠備とは、彼の法名。
氏は得度していたのだ。
当時の宮地鉄工(5914)、彼が手がけた銘柄の代表格。
200円台から仕掛け、2400円位まで行ったかな~。
確か、資本金は20億位だったと思う。
当時、額面制度だったので、発行株数は、20億÷50=4000万株。
そうなんです、氏は小型の専門家なのです。
石井鐵工所(6362)、西華産(8061)、ルック(8029)、マルゼン(5982)、北川鉄工所(6317)、農機の共立、
共同印(7914)、テアトル(9633)等々、全て発行株数1億株に満たない小型ばかり。
中身も業績も関係無しに、需給の良さだけで、ただ腕力で持ち上げただけ。
ただ、その空売りの誘い方だけは、絶妙だった。
結果、終わった後の相場、それは悲惨。
提灯つけて、泣かされた個人投資家数知れず。
彼がやっていたのは相場ではなく、単なるマネーゲーム。
個人投資家如何にあざむき、売り抜けるのか、それが氏の仕事。
その手法、どうにも納得いかなかった。
そして今回の事件、日理化(4406)、発行株数3800万株、明和産(8103)、同4100万株、
日本カーバイド工業(4064)、同8100万株、いずれも小型。
何年経っても、手法変わらない。
加藤氏、糖尿悪化し、現在車椅子と聞いている。
会の運営、氏の東大卒の息子やっているとか。
相場で、イカサマ、インチキはダメ。
買い煽りなんて下の下。
見せ板なんてのも、言語道断。
将来性有望で上に行く相場なら、誰が何と言おうが、どう叩こうが、株価は上なのです。
「兜町の風雲児」???
兜町の人間で、氏をそう呼ぶ者は誰もいない。
氏の側近E君のネタで、チョコチョコ小遣い銭いただいた事もあった。
俺もセコいね~。
まだ未熟だった若き頃、相場を良く理解していなかった頃、仕手をやった事何度もある。
そこから学んだのは、自ら仕手になってはダメ。
需給だけで仕掛けてはダメってこと。
提灯に徹する事が良いのだ。
相場を自らの玉で差配してはならぬ。
「ボロッ株と女の乳は、下げたら元に戻らない」・・・なぁんてね。

東証、理屈抜きに強い。
強いんだから、逆らってはダメ。
こういう相場を、「チャート破りの大相場」と言う。
真ん中はど~れだ?
東証で一番強いヤツは、ど~いつだ?
この感覚が大事。
メガバンク三行、揃って高値抜けてきた。
今日はMSQなので、出来高判断難しいが・・・。
三菱ケミHD(4188)も強い。
JD(6740)、461切りで足大幅悪化。
25日MAも切っちまった~。
ことによると安い価格で、アップルに第三者割り当てか~?
昨日まであれほど強かったエーザイ(4523)、長~い長~い大陰線。
形悪化だが、そう簡単には終わらないだろう。
ファナック(6954)、何ですか~このとんでもない上昇は?
指数上げたい向きが、これとファーストリテイリング(9983)使ってんのか~?
乗せるとやられちゃうからね~、上手く立ち回りたい局面。
明日の事は誰にも解らない。

今週もお疲れさまでした。
これから、米軍襲来。
週末3日間、大変だ~。
三井住友トラスト・ホールディングス(8309)が強いな~。

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