■姉

昭和29年（1954年）秋、4歳年上の姉に（三女）鬼の形相でこう言われた。
「あんたね～、Sなんかに絶対負けんじゃないよ～、しっかりやってこい・・・」
姉、小学5年、私小学1年、下町の小学校の運動会でのお話。
その頃、運動会は、リレーとても盛んだった。
クラス対抗リレー・・・クラスから4名選抜、男女2名づつ。
紅白リレー・・・赤組、白組、それぞれ1年生から6年生まで、男女問わずNO1が出場。
招待リレー・・・他の小学校5校ぐらい、選抜された4名で行う。
地区別対抗リレー・・・24班に別れた地区で、1年生から6年生まで、性別問わずNO1が出場。
地区別対抗リレーは、予選、準決勝、決勝まであった。
その決勝戦スタート前のお話。
気合を入れられた私、それまで一度も勝った事のない、大エースSに、見事勝ち、
1着で2年生にバトン渡した。
誰が見ても、明らかにフライングと思える、超抜スタート切って。
5年生の姉に、バトンが渡った時、6車立ての4着だった。
鬼の形相の姉、凄まじい気合で、3車まくり切り、1着で6年生へ。
そして、見事優勝。
ともかく、凄い姉だった。
運動一番、勉強一番、腕力一番、そして健康一番、器量はAKBかな～。
そんな姉が、まさか病におかされるとは・・・。
昨日、天に召されました。
今頃、天国で、父と次女と楽しく語り合っているかも。
入院中の母、いつ逝ってもおかしくないが、今年は勘弁願いたい。
ヤクザな私を、心から愛してくれた、素っ堅気の姉。
有難う御座いました。
さようなら～。